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環境演出~株式会社ムラヤマ~ | WHITE KITTE 2015
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WHITE KITTE 2015

商業施設「KITTE」のアトリウムにクリスマスの訪れをつげる
高さ14.5Mの純白のツリー。

2015年11月

屋内に巨大な“生木”を設置する

場所は東京・丸の内、日本郵便株式会社様が初めて手掛ける商業施設「KITTE」がオープンした2013年、このアトリウムの真ん中に、“高さ14.5M超の生木ツリーを設置し、あたかも屋外のような空間を創り上げる”という誰も経験したことのないプロジェクトの依頼を受けたのがはじまりでした。当社の主な受注範囲は設計・施工です。クライアントの描くデザインイメージを実現させるのが、私たちの役割でした。

現在、初年度の実績を評価いただき、2015年までに3度の施工実績を築き、ムラヤマにとって重要な恒例イベントとなっています。

あらゆる分野のノウハウが集結。グループ総力を最大限に活用

プロジェクトはまず、「どの木にするか?」という原木ツリーハントから始まります。高さ・幹の太さ・枝振り等のバランスが良いものをクライアントと相談し、選定します。

次に施工方法です。生の木を使うため、現場で組み立てるという訳にはいきません。このような大きさの原木をどう搬入するのか?どのように自立させるのか?重量は?工法は?耐荷重は大丈夫か?作業中の仮囲いは?安全性は?期間中のメンテナンスは?等、期間限定イベントでありながら、仮設・建築・構造・造園・造型等、検証すべき項目が膨大にありました。

主要駅に近く、早朝から深夜まで人が行き交う場所では、時間的制約をはじめ、「ビル」であるが故の物理的制約も多く存在し、施工にあたり、複合的に様々な角度から検証を行う必要がありました。第一に“安全を確保しながら施工実現させる”にはどうすれば良いのか、社内・社外スタッフ合わせたプロジェクトメンバーを固め、成功に向け一丸となって考えました。

綿密な施工計画

作業は安全が第一です。“巨大なツリーを設置する”という作業を行うには、その計画段階において、安全を担保した工法の説明や日ごとの養生計画、限られた時間内に作業を行うことを裏付ける現場工程、警備計画等、綿密な施工計画書が求められました。

施工期間は約8日間ですが、施工中はツリー本体やそのウェイト、足場や仮囲いなど、重量物の行き交いがとても多く、周辺の床への影響に特に注意し計画する必要がありました。

工事中の仮囲いは、ツリーの大きさ分巨大なものとなりました。突如、空間に出現した巨大な“ハコ”は、その見た目がプレゼントボックスのようで、思いがけず、行き交う人々の興味をかきたてました。

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イメージを実現させる“技術”

プロジェクトの魅力を惹きたてるのが、あたかも“本物の雪が降り積もったかのような”演出です。生木のツリーに特殊な雪化粧を施し、そのイメージを実現させていきます。作業には多くの時間を費やし、スタッフは皆雪まみれになりながら作業を行いました。

 

ツリーの足元には、巨大な雪山を造りました。イベント用のステージを組み込んだ雪山のベースには、当社が得意とする仮設舞台チームのノウハウと技術が活かされ、周囲の造形は、当社自社工場「フツ・ラッシュセンター」社員の造形力が如何なく発揮された作品となりました。

また周囲の光をキラキラと反射し、まるで雪が降り注いでいるかのような印象を与えるアトリウム上部の吊装飾は、特注で製作したライン状オーナメントを、現場スタッフ全員で丁寧に吊り下げ完成したものです。イメージの実現に向け、建築的な技術と合わせ、多くの演出技術が駆使されました。

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作り手の感動

本件はまず、原木を搬入し、立ち上げるまでが施工の第一段階です。原木が無事に立ち上がった時の現場での私たちの感動は、思わず拍手が湧き上がるほど、言葉に出来ないひとつの上棟式に値するものでした。

本計画においては、完成時はもとより、計画段階から施工段階、そして施工実現までの過程に対しても、「(仕事が)美しい」との評価を頂いており、それは私たち作り手の感動と、仕事への誇りを一層喚起させるものとなりました。

そして完成時には、毎年多くの人が足を止め、巨大なツリーに驚き、笑顔になり、家族や友人と写真を撮っている光景を目にします。その人々が感動している様子を見ることが何よりのやりがいであり、私たち作り手が一番の感動を覚える瞬間なのです。

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社会への影響

「WHITE KITTE」開催中は、ツリーを中心とした情緒的で幻想的な音と光のライトアップステージが行われ、訪れた人を深い感動へと誘います。某サイトのリサーチによれば、2015年都内のクリスマスツリーランキング1位を獲得しており、“ツリーといえばKITTE” ともいえる、丸の内のシンボルをクライアントと共に作り上げてきたのだと感じます。

施工中は、安全管理と周辺配慮の面から一時も気が抜けず、連日の夜間作業は苦労する部分もありますが、その分、完成した時の喜びやメディアへの露出も大きく、当社が誇れる仕事のひとつとなっています。

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